ソトラバに掲載されました! 2023年12月25日

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首都圏から至近の自由な冒険遊び場!! 休みになったら子連れで「つちざわの森」へGO!

2023年12月25日 TEXT : 稲葉美映子

まちの公園ではボール遊び禁止、「大声を出さない」などの注意事項が増えている今、親子で悩まされがちなのが「子どもの遊び場問題」です。

「外で思い切り遊びたい!」「できるだけ自由に遊ばせたい」そんな親子の願いをかなえるのが相模原市にある「つちざわの森」。今や貴重となった、子どもの〝冒険遊びの場〟です。

地域の人々の手によって守られてきた自然豊かな森

都心からクルマで約1時間、神奈川県北西部に位置する相模原市。東京都に隣接し、大型ショッピングモールなども多く都市機能が充実していますが、じつは市域の約3分の2は「山林」なんです。市街地から5kmも離れれば、目に入ってくるのは里山の風景。穏やかで、のどかな雰囲気が漂います。

今回ご紹介する「つちざわの森」は、相模原ICから車でわずか5分、津久井湖のほど近くに位置します。戦前までは実際に〝雨乞いの儀式〟が行われていたことに由来する雨乞山(あまごいやま)の麓、13ヘクタールにわたって広がる里山です。

雨乞山の頂上では早春には河津桜が咲き、夏は新緑、秋は紅葉と四季折々に美しく、冬も日差しがたっぷりと入る明るい森。つちざわの森がこうして豊かな森として今あるのは、子どもの遊び場づくりを進めてきた地域のお母さんたちからなる「土沢森あそびの会」、森を保全しながらマウンテンバイクコースを作るライダーたち、そして地域の人々によって保全活動が続けられてきたからです。

焚き火・木登り・薪割り……森の中で自由に遊ぶ

そんな「つちざわの森」では、2021年から合同会社ヘリテッジキーパーによる「つちざわ森あそびの日」が、毎月第3日曜日に開催されています。

参加はどなたでもOK! 森の中ではマウンテンバイクや薪割り、焚き火を楽しむもよし、何もせずにのんびり過ごしてもよし。手作りの滑車ロープやハンモックなどもあります。

特別な遊具はありませんが、木登りをしたり、枝で何かを作ったり、その場の環境を活かして思い思いに遊ぶ。自然の中で、自分たちの発想力を活かして遊ぶ生き生きとした子どもたちの姿を見ることができます。

ちょっと変わった療育遊具「スパイダー」

また、肢体不自由な子どもも遊ぶことができる遊具「スパイダー」があるのも特徴の一つ。もともとは療育遊具として使われているもので、周囲のかご枠と体を、複数のゴム紐でつないで重力による負荷を減らすことで、自分の足で立つ感覚を味わえたり、ピョンピョンと飛び跳ねる動きそのものを楽しむことができるそう。もちろん、誰でも遊ぶことができます。森の中でちょっとした無重力体験ができるかも?

小さな挑戦や工夫、そして失敗。それが〝冒険遊び〟の醍醐味です。

「自然の中で遊ばせたい」「人工的な遊具だけでなく、もっと工夫をしながら遊んでほしい」と考えているママパパにはぴったりの遊び場。親子で楽しめるコーヒーのハンドドリップ教室や、竹などを使った工作ワークショップ、焼き芋作り体験などのイベントも不定期で開催されています。

タープやバーナーなどを持参すればデイキャンプも楽しめますし、焚き火でマシュマロを焼きながら「森にはどのような役割があるか」などの話を聞くのもいいですね。とにかく過ごし方・遊び方は自由!

気軽に日帰りしやすい好アクセスなのもうれしいポイントです。参加は事前申し込みが望ましいですが、当日参加もOK!

「つちざわの森」の利用には森林管理費が必要です。

今回ご紹介した、毎月第3日曜日に開催される「つちざわ森あそびの日」以外にも、土・日曜に利用できる「ビジター」、平日も利用できる「キーパーズ(年会員)」としての利用方法も。そのほか、親子で気軽に参加できる森や畑のイベントも随時開催! 詳しくはホームページをチェックしてみてください。

 

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