つちざわの森から

都心から約1時間、津久井湖にほど近い13ヘクタール(東京ドーム約3個分)の雨乞山の麓に広がる里山が「つちざわの森」です。かつてこの森は畑と果樹園、針葉樹、広葉樹の林がパッチワークのような風景をつくり、集落に暮らす人々の生活に欠かせない里山でしたが、生活スタイルが変わり、人が森から離れていくと美しかった森は瞬く間に荒れてしまいました。そんな森をこれまでの10年間こどもの遊び場づくりを進めてきた地域のお母さんたち、Dig and Ride(開拓x乗る)をテーマに森を保全しながらマウンテンバイクコースを作るライダーたち、そして地域の人々によって保全活動が続けられてきました。そのおかげで、今では森に陽の光が入り、風が吹き抜け、木々はしっかりと根を張り、水を蓄えた森には多様な植物が育ち、生き物達がもどってきました。そんな豊かなつながりを取り戻した「つちざわの森」を未来の子供たちにつなげるため、私たちヘリテッジキーパーは2021年に誕生しました。

森と未来のこどもたちへ

森林浴や焚き火をながめていると、時間はゆったりと過ぎ、心が癒され開かれていくのを感じます。そんな環境の中、あらゆる背景の人々がこの森で楽しみ、ゆるやかに交流できるような「場」づくりを私たちは進めています。

森の外では自然栽培の畑で農作業、里川では川遊び、思い思いのつながり方を見つけてもらうことで、人と里山を楽しくむすびたい。
私たちヘリテッジキーパーは、私たちが愛してやまない津久井の風土や歴史、文化を活かした新たな事業を生み出し、未来の子ども達にバトンをつなぐKeepersになりたいと思っています。